ウェブ解析士の評判:合格者が思うメリットや資格の価値、必要性について

 

ウェブ解析士のロゴ

 

ウェブ解析士はWebマーケティングやWeb解析のスペシャリスト養成を目的に運営されている民間資格で、


  • ウェブ解析士
  • 上級ウェブ解析士
  • ウェブ解析士マスター

という3段階で難易度が別れているのですが、この記事では初級編にあたり「ウェブ解析士」についてご紹介します。

私は上級ウェブ解析士まで取得しているので、実際の取得難易度とか、資格内容とか、取得後のメリット、そして業界内のリアルな評判などを包み隠さず紹介したいと思います。

上級ウェブ解析士についてはこちらをご参照ください。

上級ウェブ解析士の認定証

【合格体験談】上級ウェブ解析士は何の価値もメリットもないクソ資格だった

2019年6月5日

結論を先に申し上げておくと、ウェブ解析士は誰でも取れる資格で世間的な信用は低いんで、あまり取得メリットがない資格であるということ、私自身はウェブ解析士という資格に対してかなり否定的であることを述べておきます。

ウェブ解析士の勉強時間や資格難易度について

ウェブ解析士の公式テキスト

資格難易度は非常に低く、私は約5年ほどWebマーケティングに関わる仕事をしていたのですが、テキストは3周ぐるっと読み進めただけで合格できる内容でした。テキスト学習にかかった時間も延べ15時間ぐらいだったと思います。

あまりWeb系の知識がないような方とか、普段Web関係の書籍を読まない方ですと30時間~50時間ぐらいの時間がかかるかもしれませんが、平日の仕事前後の朝と夜、土日に勉強時間を確保するのであれば、1ヶ月もあれば十分対処できる資格だと思います。

2019年版のテキスト内容は以下の通り。

第1章 ウェブ解析と基本的な指標
第2章 環境分析とKPI
第3章 ウェブ解析の設計
第4章 インプレッションの解析
第5章 エンゲージメント・間接効果の解析
第6章 オウンドメディアの解析
第7章 ビジネス戦略ごとの重要な用語と指標
第8章 レポーティング

ウェブ解析士 認定試験公式テキスト2019(第10版)より

テキストは約400ページあり、試験内容は4択問題で全60問ですべて選択式、記述や論述問題はありません。試験時間は60分(英語版は80分)で、合格率は約65%と、しっかり勉強すれば受かるけど、勉強しなければ普通に落ちる資格です。

ウェブ解析士はネット上で試験を受けることができ、受験終了後、すぐに合否を知ることができます。

私がウェブ解析士を受験したときは、ネット上で試験を受け、その後でGoogleアナリティクスを使ってレポートを作成する簡単な課題を提出して合格が確定するっていう内容でした。

レポート課題も超簡単な内容でしたし、TOEICで900点以上とるとか、弁護士や税理士、会計士などの国家資格の取得難易度に比べればクソみたいなレベルですし、ウェブ解析士は「落とすための資格ではない」ので、本当にやる気さえあれば誰でも受かる資格だと思います。

 

ウェブ解析士という資格所得のメリットと必要性について

ウェブ解析士の認定証

私は上級ウェブ解析士まで取得したのですが、「上級ウェブ解析士は酷いものだったが、初級のウェブ解析士はまだメリットがある」というのが率直な感想です。

私が感じたウェブ解析士の取得メリットというのは


  1. 勤務先で指定資格に指定されてると資格取得で評価がプラスになる
  2. 包括的に広い知識を習得できる

この2つなんですが、逆に言うとこの2つしかメリットは感じませんでした。

まず「1」についてですが、これは広告代理店や制作会社など、勤務先でウェブ解析士が指定資格になっている場合に、昇進や社内評価のための資格取得を求められることがあります。あるいは勤務先でウェブ解析士が指定資格になっていて、この資格を取得すると給与UPなどのメリットが提示されている場合があるんで、そういう方はぜひ資格取得を目向きに検討して良いと思います。

そして、Web解析に関する包括的な内容を広く浅く学べるというのも実際に感じたメリットです。

例えばWebデザイナーとか、Webディレクター、広告運用者など、自分が担当領域以外のWebマーケティング全般を体系立てて学びたい時、あるいはWeb解析に関わる包括的な知識を学びたいときはウェブ解析士の勉強内容は確かに有用だと思います。

私は独学でWebマーケティングを学んで実践してきたんですけど、マーケティング手法とか、計算式とか、技術面のこととか、「こういう手法があるんだ」とか、「これってこういう仕組みで成り立ってるんだ」とか、今まで断片的に散らばっていた知識が一つに繋がる感覚があったので、そういう意味では客観的な知識整理には確かに役立ちました。

ウェブ解析士になると資格更新のための更新費用(6,480円/年間)かかるのですが、毎年新しいテキストが送られてきて、それを手元に1冊置いといて、困った時に辞書代わりに利用することも実際にありますので、そういう意味では多少、取得のメリットはあったかなと。

ただし…

ウェブ解析士の勉強内容は公式テキストを2~3周ぐるっと読み進めれば充分頭に入る内容なので、知識取得が目的ならテキストだけ読んで試験は受けないっていう選択は全然ありだと思います。

しかもWebマーケティング系の知識や解析ノウハウがほしいのなら、専門書籍を数冊読んで実際の実務にチャレンジする方が1,000倍は役立つのは明白なんですから、4,320円のテキスト代、17,280円の馬鹿げた受講費用なんて支払ってまで資格取得に拘る必要なんて無かったと本気で思います。

実際、初級ウェブ解析士に合格するには2万円以上のお金がかかる訳ですが、その費用に値するメリットをウェブ解析士の資格から感じているか?というと「完全にNO」なんです。

だからウェブ系全般の知識を整理したいんだったら別にウェブ解析士の資格なんて取らなくても、他の方法で十分代用できるっていうのは強く思いましたし、嫌味っぽく言うなら「ウェブ解析士は仕事には全く役に立たないと痛感できたのが取得メリット」とも言いたくなるのが正直な気持ちです。

実際に資格取得した人間から言わせてもらうと、ウェブ解析士の取得メリットって社内評価のために取得するぐらいしか明確なものが見当たらないんですよね。。それ以外のメリットというと「資格取得をきっかけにWeb解析に関わる知識を広く学べた」ぐらいの抽象的なもの、しかも自己満足レベルに近いものしか見つからないんです。

 

業界内でのウェブ解析士の評判は正直かなり悪い

ウェブ解析士の評判なんですが、業界内の評判も正直イマイチです。てか評判は悪いと言った方がいいかもしれません。

私は上級ウェブ解析士まで実際に取得しましたが、周囲の人に「ウェブ解析士ってどう?自分も取ろうか迷ってるんだけど」って聞かれたとしたら、「勤務先で資格取得を推奨されてて、資格を取れば何かメリットがあるって場合はいいけど、それ以外の目的なら全く意味がないから、やめとけ」とズバリ答えます。

実際、ウェブ解析士って業界内でもあんまりいい評判は聞かないです。なぜ評判がイマイチかと言うと、結局ウェブ解析士って協会主導の資格商法でしかないことと、ウェブ解析士のレベルがあまりに低過ぎて全く信用されてないからです。

ウェブ解析士って勉強すれば誰でも取れる民間資格ですし、他に語れる経歴や実績がないからウェブ解析士の肩書を名乗ってるような人が多いのが本当のところで、「自分のスキルに自信がないから資格取りました、お仕事ください」的な人の方が多いんですよ、実際。

本当に実力があれば実績面を強調して顧客の信頼を勝ち取れば言い訳です。でもその実績や実力がないから資格に頼ろうとする。本当にその人に実力があるかどうかは、実務レベルでの会話をすればすぐに分かる訳ですから、資格取得にこだわってる時点でその人は自分のスキルに自信がないんです。

だから「ウェブ解析士」の肩書を強調して名乗ってしまうと、それだけ「あー、この人自分のスキルに自信がないんだ」と見られてしまって、業界に詳しい人からすると「うわーこの人痛いなぁ」という見られ方をしてしまうのが、ウェブ解析士の現実じゃないかなと思います。

いや、もちろんウェブ解析士の中にも仕事が出来る方は大勢いらっしゃいますよ?

でもそういった方々はウェブ解析士だから仕事ができるんじゃなくて、他に色んな業務経験を積んで試行錯誤をしてきたからこそスゴイのです。ウェブ解析士の資格を取ればその人達のように仕事が出来るようになるか?ていうと100%ならない。

そのスゴイ人達が仕事が出来るのはウェブ解析士という資格の有無とは全く別の所に要因があるんで、まずここを勘違いしちゃ駄目です。資格があるから仕事ができるんじゃなくて、実践で使えるスキルがあって実績があるからスゴイ。資格は全く関係ないんです。

結局、WebマーケティングやWeb解析のスキルって実践と業務経験がすべてなので、テキスト読んで座学で知識を入れることも大事ですが、その知識を使った経験が0ならなんの意味もないし、成果を出せないならスキルは0です。そんな状態でウェブ解析士の資格をとったところで所詮、自己満足にしかならない。

勤務先でウェブ解析士が指定資格になっていて、資格取得で人事評価や昇進に関してメリットがあるので資格を取る意味があると思いますが、この資格があれば仕事が取りやすいとか、独立できるとか、何か特別なプラスが働くなんてことは全くありません。

上級ウェブ解析士なんて名乗れば名乗るほど無能アピールになるんじゃないかと思うほど、個人的に存在価値がわからない資格です。マジで、お金をむしり取ることだけしか考えてなくね?っていうぐらい酷い内容でしたから。

上級ウェブ解析士の認定証

【合格体験談】上級ウェブ解析士は何の価値もメリットもないクソ資格だった

2019年6月5日

ウェブ解析士は所詮は民間資格であって国家資格ではありません。司法書士や弁護士、税理士、医師、美容師のように資格を取得しないとできない仕事がある訳じゃないから、「ウェブ解析士なんてこの世にあってもなくてもどっちでもいい資格」なんですよ、結局。

じゃあ何のために存在する資格なの?っていうと、協会が資格商法で儲けたいからだろうし、そして「自分のスキルに自信がない人が自分の自信のなさを埋められると錯覚できる」というニーズに応えるためです。

 

ウェブ解析士は自分のスキルに自信がない人が群がる資格

ウェブ解析士協会の封筒

実際に上級ウェブ解析士まで取得してみて強く思ったのですが、ウェブ解析士という資格を欲しがる人って結局「自分のスキルと実績に自信がないから資格でごまかそうとしている人が多い」ということでした。

さきほど「包括的に知識を学びたいのなら勉強だけして試験は受けなくて良い」と述べたのですが、多くの方は「でも、せっかく勉強するんなら資格を取得して自分のスキルを客観的に証明しておきたい」と思う方が大勢だと思うんですが、こういう方も大抵、「自分のスキルに自信がないから資格に頼ろうとしている」という弱気な姿勢が隠れているのが本質だと思うんですよ。

要は「自分のスキル不足をウェブ解析士の資格取得で解決できる」と間違った思い込みをしていて、客観的で権威性がある資格を取得すれば、何か自分のスキルの価値が上がるような気分になってるだけです。

はっきり言いますが、高いお金を出してウェブ解析士の資格を取得しても、ウェブ解析士の肩書をチラつかせても、あなたの実績・スキル不足は何も解決しません。スキルと実績がほしければ、現場で経験を積んで結果を出す以外に方法はないからです。

結局Web解析やWebマーケティングの世界では実務経験や成果に結びつけるスキル、実績がものを言う世界なので、知識を詰め込んだところで、その知識をどう使いこなして、どういう結果を出したか?という部分が抜け落ちていたら、何の意味ありません。価値0です。

ウェブ解析士というのは、こういう「自分のスキルに自信がない人が精神的な不安を一瞬でもごまかせる(ような気がする)」というニーズに応えているの資格であって、「ウェブ解析士を取れば明るい未来が待ってるかも」と期待を抱かせる協会の広報活動、そして企業の指定資格にさせる活動がうまくいってるから受験者数は増えているのであって、合格者のスキル面はまぁお察しレベルというのが現実です。

私は自分自身のことを振り返って反省の意味も込めてあえて書きますが、「資格取得にこだわるのは自分のスキルに自信がない証拠」なんだと今は強く思います。あなた自身も、ウェブ解析士という資格を取れば仕事が取りやすくなるとか、独立してやっていけるなんて思っているのであれば、「そんなことは幻想に過ぎない」という現実を伝えたいですね。

ウェブ解析士はあなたが思っているほど世間では信用されてないです。信用されるのはマーケターとしての実力なので。

 

名刺に肩書を明記できるのはメリットなんかじゃない!

世間一般では「ウェブ解析士に受かると名刺に書ける」と強調されてますが、私はウェブ解析士という資格の実情を知るようになってから、名刺に書きたいと思う気持ちは失せていったし、実際私はウェブ解析士という肩書を名刺に記載したことは1度もないです。

Web業界に疎い人が相手だと「ウェブ解析士って何ですか??」とか、「なんか凄そう」って興味を持って貰えるかもしれませんが、だからと言ってあなたのスキルが上がるわけじゃないです。マーケティングで結果を出せるかどうかは自分の実力が頼りでなのに、自分の実力とは関係のない資格や肩書に頼ろうとしている時点で、マーケターとしてダサい。

しかも業界事情に詳しい人間からすれば「あっ、ウェブ解析士さんですか…」って名刺を見た瞬間にいろいろ察してしまうことが実際にあるし、私はウェブ解析士の肩書を強調してくる人とは距離を置きたくなります。ウェブ解析士ということを強調されると、「マーケターとしてのスキルがないんだなぁ、痛いなぁこの人」と少なくとも私は思ってしまいます。

だからウェブ解析士という肩書を名刺に記載できるっていうのはメリットというより、デメリットなんじゃないか疑惑は私の中で結構強いですね。

もちろんウェブ解析士の中にも優秀な方は大勢いらっしゃるでしょうけど、既に述べたように、その人はウェブ解析士という資格や肩書以外のところで魅力があるのであって、資格有無とその人のマーケティングスキルに相関関係は全く無いです。

 

まとめ

ネット上にはウェブ解析士に関して前向きな記事だったり、どんな試験内容かを解説する記事しかなくて、実際の資格取得のメリットやリアルな評判について書かれた記事はありませんでした。

みんな、自分が取得した資格のことを悪く書きたくないだろうし、書きにくいというのが本音だと思うのですが、私は素直に感じたことをそのまま書いてみたのですが、人によっては結構ショッキングな内容だったかもしれません。でもこれが実際に資格を取得した人間のリアルな感想です。

何度も言う通り、ウェブ解析士は勤務先から資格取得を推奨されたとき、資格取得で何らかのメリットがある場合は積極的に受ける価値があると思います。しかしそれ以外の目的で大きなメリットを感じたことは全く無いし、断片的に散らばっていた知識を整理できるものの、それってウェブ解析士じゃなくても他の手段でも代用できるんじゃないかなぁと。

ウェブ解析士を受けようか迷っている方は、なぜ自分がその資格を受けようと思っているのか?を一度冷静に考え直して、自分の動機と真剣に向き合ってみてほしいと思いますね。