【合格体験談】上級ウェブ解析士は何の価値もメリットもないクソ資格だった

上級ウェブ解析士の認定証

私は上級ウェブ解析士を受講し、合格しました。

上級ウェブ解析士という資格がどのような内容で、合格するとどういう風に仕事に役立つのか、どんなメリットがあるかを知りたいという方も多いのではないでしょうか。

私が上級ウェブ解析士を受験したのは、これまで独学で学んできた知識を体系化して整理し、コンサルティングを提供できるレベルの実践ノウハウを学びたいと思ったからです。

しかし結論を言うと、このような目的を叶えることは出来ませんでした。率直に言って、上級ウェブ解析士取得は私にとって何の意味もなかったし、あまりにも杜撰な講座内容と低レベルさに大きく失望しました。

体系化された知識を整理したいのならウェブ解析士だけで十分でしたし、上級ウェブ解析士はお金さえ出せば誰でも取れる資格で、合格のためには高額な講座を追加で取らないと厳しいことなどもあり、上級ウェブ解析士なんぞ取得したところで何の意味もないという現実に気付かされました。

上級ウェブ解析士をこれから取得しようか迷っているのなら、絶対に辞めた方がいいです。お金の無駄だし、上級ウェブ解析士なんて業界では全く信用されてないし、上級ウェブ解析士の肩書を積極的に名乗ってしまうと「痛い人」という扱いをうけるぐらいなので。

勤務先で資格取得を推奨されていて、会社が受講費用を負担してくれる場合はともかく、自分のスキルアップや転職などを目的に上級ウェブ解析士を取得するのは絶対に辞めた方が良い。これが実際に上級ウェブ解析士を取得した私の正直な意見です。

ではなぜこのような否定的な意見を持つようになったのか?私が上級ウェブ解析士を受験したときの様子を振り返りながら、その理由について解説していきたいと思います。

上級ウェブ解析士の試験概要:勉強時間や難易度について

 

上級ウェブ解析士のロゴ

 

まず上級ウェブ解析士という資格について解説します。上級ウェブ解析士とはウェブ解析士協会が提供する民間資格で、公式サイトでの解説がこう記載されています。

多くのマーケティングフレームワーク、ビジネスフレームワークを使い、ウェブにとどまらないお客様の経営課題にまで踏み込んだKPIの設計から、データに基づいた根拠のある提案をできるようになります。ウェブコンサルティングとして必要なスキルを体系的に学べるカリキュラムです。

上級ウェブ解析士 認定講座

同じく公式サイトから、こちらの解説も分かりやすい。

ウェブマーケティング、ウェブ解析に関する以下の応用知識を習得、データの正しい認識(読み取り)の基に、クライアント及び社内経営陣(上長)説明・説得、新しい取り組み施策等以下の事業の成果に繋げる提案(コンサルティング)及び提案スキル向上(提案内容の付加価値化)を可能にすることを目指します。

30,000名超が受講した実践資格『ウェブ解析士』とは?

上級ウェブ解析士はクライアントに対してコンサルティングを提供できるレベルを目指す資格で、上級ウェブ解析士の受講は初級のウェブ解析士の合格が必須条件となっています。

そもそもウェブ解析士というのは、


  • ウェブ解析士
  • 上級ウェブ解析士
  • ウェブ解析士マスター

という3段階に分かれていて、ウェブ解析士はWebマーケティングやWeb解析に関する基礎知識を学んで、Web担当として実務に当たれるレベルを目指した資格、ウェブ解析士マスターはウェブ解析士を育成するための講師になれる資格です。

ウェブ解析士の詳細や取得体験談はこちらで記載しています。

ウェブ解析士の公式テキスト

ウェブ解析士の評判:合格者が思うメリットや資格の価値、必要性について

2019年6月5日

実務レベルで必要なのは上級ウェブ解析士までで、私は独学で学んできたWebマーケティングやWeb解析に関わる知識を体系化し、コンサルティング提供を目標にこの資格を受講し、実際にこの資格を取得しました。

しかし前述の通り、私の希望は大きく裏切られることになってしまいました。

 

上級ウェブ解析士試験の事前課題、中間課題、終了レポートの詳細

上級ウェブ解析士に合格するには、


  • 事前課題:50点
  • 中間レポート:50点
  • 修了レポート:100点

という3つの課題構成になっており、事前課題と中間レポートの間にDay1の講座を受講、中間レポートと修了レポートの間にDay2を受講し、200点中140点以上、それも各課題半分以上の得点を取ることが合格条件になっています。

上級ウェブ解析士認定講座のテキスト

合格率は約80~90%なので、普通にやれば誰で儲かる資格です。上級ウェブ解析士なのに、合格率が8割以上という時点でスキル的に大したハードルがない資格というのが分かると思います。

事前課題は動画視聴とカスタマージャーニーマップの作成で、事前課題はエクセルやパワーポイントなどで作成するのですが、全部で20枚程度の資料を作成しなければいけませんので、そこそこの分量があります。

中間レポートは


  • ウェブマーケティング計画書
  • 施策評価シート
  • 改善・設計の提案書
  • 解析設計指示書

という4種類の資料を作成するのですが、こちらも慣れていない方だと10時間程度は要するような内容です。最後の修了レポートは最低20ページ以上、指定された課題に対してGoogleアナリティクスなどのデータを使ってレポートを作成します。

上級ウェブ解析士認定講座は二日間あり、内容は講師の方によってバラつきがあるようなんですが、私が受講した講座は3~4時間ひたすら講師の話を聞くだけの内容で、講座中は自分が参加するようなグループワークなどは全くありませんでした。

上級ウェブ解析士はクライアントに対するコンサルティングが出来るレベルを目指す資格だと聞いていたのに、実際は座って話を聞くだけ、あとはレポートを作成して提出して、「これでどうやってコンサルティングを学ぶの?」というほど事前に期待した内容とかけ離れていたことは、正直に言って失望しました。

実際に上級ウェブ解析士を取得した私が言わせてもらうと、勤務先で上級ウェブ解析士が指定資格になっていたり、この資格を取得すると評価がプラスになるとか、会社負担で受講して合格できればメリットがあるとかであれば良いんですが、スキルアップ目的で上級ウェブ解析士なんて全く意味がないです。

もし私の知人が上級ウェブ解析士を取得しようとしていたら、経験者として全力で止めるレベルです。ウェブ解析士ならともかく、上級ウェブ解析士は絶対止めます。時間とお金を無駄にする無意味な資格なので。

実際にWebコンサルティングの仕事をしてる人に「ウェブ解析士ってどう思います?」と聞いたことがありますが、その方は「レベルがあまりに低すぎる。あのレベルの内容じゃあ、自分のスキルに自信がないから資格に頼って仕事下さい!みたいな人が多すぎて、ちょっと話にならない」と仰っていました。

私もこの意見に同感です。

 

上級Googleアナリティクスレポーティング講座を追加で受けないと自力合格はまず厳しい

上級ウェブ解析士の修了レポートは「これ、自力で完成させられる人っているのか?」ってぐらい難解なもので、5年以上Webマーケティング関係の仕事をしてきた私でも実務で触ったことがない内容ばかりで、Googleアナリティクスにもある程度は使い慣れている私でも完全にギブアップする内容でした。

上級ウェブ解析士では、修了レポートが不安な方は「上級Googleアナリティクスレポーティング講座(43,200円)」を追加で受けると修了レポートの得点を一定以上確保できるという制度になっていて、上級ウェブ解析士合格者の大半はこの講座を追加で取得しています。

私も講師の方に「上級Googleアナリティクスレポーティング講座を取らずに合格出来る人っているんですか?」と聞くと、「まずいないです。自力で挑まれる人もいますが、9割以上の方は不合格になってしまうのが事情で、合格できるのは業界経験が長くGoogleアナリティクスを十分使いこなせている一部の人だけ」だと仰っていたので、上級ウェブ解析士は追加講座なしでは現実的に合格できない資格です。

上級ウェブ解析士の合格率80~90%というのは、86,400円の受講費用にプラスして、43,200円の上級Googleアナリティクスレポーティング講座を受けた人たちばかりで、追加講座を取らずに自力で挑んだ大半の人が不合格になるというのが上級ウェブ解析士です。

個人的に腹立たしいと思ったのが、どう考えたって自分一人で完遂できないような課題を出しておいて、「せっかく86,400円の講座費用払ったし、ここで不合格になるのはもったいないから追加で講座受けようか…」という受講者の弱みに漬け込んで、4,3200円の追加講座を取らせるよう仕向けるやり方だったことです。

そしてその結果、上級ウェブ解析士の合格率が80%以上になる。上級ウェブ解析士だから難しい内容にするべきだけど、難しい内容にしすぎたら誰儲からない。受験料は高く設定したいし、実際にお金出してもらった人には、せめて合格しやすいようにしておこう。そうすれば受験者もある程度は納得してくれる。

これがウェブ解析士協会の資格商法です。こんな資格になんの意味がありますかね?

修了レポートだって実務レベルで使えるような内容ならともかく、Webマーケティングで独立して実際に成果を出してきた私の目には「自己満足な無用の内容」にしか思えず、「こんなレポート、時間かけて作った所で成果獲得に全く関係ないし、何の仮説も立ててないのに、こんなに細かいデータを見てレポート作ったって何の意味もない」としか思えないものだったことも、上級ウェブ解析士に対する強い不信感に繋がってしまいました。

上級ウェブ解析士の講座では「ウェブ解析士はレポートを作成するのが仕事ではなく、顧客の課題を解決するのが仕事」と強調しているのに、修了レポートは「課題解決に関係のないデータを羅列するためのレポート作成が目的にすり替わっていて、その作成のために膨大な時間をかける。それが無理なら金で解決する」という矛盾した内容でしたから、何を目指してこの資格内容なのか全く理解できませんでした。

 

上級ウェブ解析士の存在価値や取得メリットが全くわからない資格

ウェブ解析士協会の封筒

私は上級ウェブ解析士を取得しましたが、はっきり言って「上級ウェブ解析士が何のためにこの世の中に存在しているのか全く分からない」というのが正直な感想で、バカ高いお金だけ取られて、こんな内容なら受けなくて良かったと本気で思っています。

私はクライアントに対するコンサルティングを学べるというのを期待し、独学で学んできた知識を整理することを目的に上級ウェブ解析士を受講した訳ですが、あまりのレベルの低さ、実戦で使える内容との乖離、そしてひたすた講師の話を数時間に渡って聞くだけの座学スタイルで、コンサルティング内容を実践して学ぶ内容なんて欠片もなかったことにガッカリしました。

上級ウェブ解析士は受講費用が86,400円と高額であり、課題分量も多いため非常に多くの時間を割かなければいけません。真面目にやっても自分一人で修了レポートを完成させることは現実的に難しいため、講座修了を目前にした段階で、追加で43,200円の講座を取るしかなくなるというのも不満でした。

さらにウェブ解析士の運営体制にも大きく不満があり、今回の上級ウェブ解析士に関しては事前の課題動画、メール案内、そして手元に配布されたテキスト、それぞれで「提出課題」が全部バラバラの内容で記載されてたり、「ん?これってどういうこと?」みたいな混乱の元になるようなものがあまりにも多かったりで、とにかく雑なんです。

講師の質もお世辞にも高いとは言えず、講座中「こういうときってどうしてます?」と私に聞いてきたので「私はこういう風にやっています」というと「おー、なるほどー」みたいな反応をされ、なぜか私が講師に教えているみたいになる。つまり教えている講師より、おそらく受講してる私の方がマーケの実績もあるし、スキルも上なんじゃないかと思えてしまって、何のために自分はこの資格を受けてるんだろうと虚しくなってしまいました。

もちろん技術面や細かい部分は講師の方が慣れていると思うんですが、こういうのを見ると「あー、結局上級ウェブ解析士ってこのレベルの人のための資格なのか」と思ってしまったんですよね。そりゃあ実績やスキルに自身があれば資格になんか頼らなくて良いわけで、自分のスキルに自信がないから資格に頼ろうとする。

これが上級ウェブ解析士を受けた率直な感想です。

 

上級ウェブ解析士に合格するとメーリングリストに参加できるけど…

上級ウェブ解析士合格者は、上級ウェブ解析士のみが登録できるメーリングリストに参加することができます。

実際の実務で分からないことをメーリングリスト上で質問すると、他の上級ウェブ解析士が答えてくれるっていうものなんですが、平成も終わって令和に入ったこの時代に「メーリングリスト」というのが驚きです。

現在はチャットワークとかSkypeとかSlackとか色んなチャットツールがあるし、Facebookでも他のツールでいくらでも代用できるのに今どきメーリングリストですよ。ビックリでしょ、ウェブ解析士なのに。スマホが出る前の2005年ぐらいにタイムスリップしたのかって。

しかも自分とは関係ない質問メールが頻繁に届いて、しかもその質問に要は大抵「解析タグをどう設置すればいいか」みたいな技術面の内容が多くて、その返信も全登録者のメールアドレスに飛ぶもんだから「メールが鬱陶しいので登録を外して下さい」なんていうメールを送る人まで出てきて、そのメールまで全登録者まで届いちゃったりでシッチャカメッチャカ状態。

質問の内容やレベルが低いとは思いませんが、もうちょっと運営体制の敷き方ってあるんじゃね?と思わずにはいられないし、こういう運営体制に対して何も手を打たないところがウェブ解析士協会の現状です。

 

上級ウェブ解析士を取得してWebマーケティングコンサルやろうなんて考えちゃダメ

これは私自身の強い反省なんですが、「上級ウェブ解析士を取得してWebコンサルティングをやろうなんていうのは、もう脳みそお花畑状態」です。意味ない、意味ない、上級ウェブ解析士なんて取ったって(笑)

むしろ上級ウェブ解析士の資格なんて、課題を少し頑張ってあとは最悪お金で買えるような資格ですから、上級ウェブ解析士のスキルなんて実際は全然大したことないです。だって合格率8割超えてるんですよ?私はこういった実情を知ってしまった以上、上級ウェブ解析士を名乗る人を逆に警戒するようになったぐらいです。

私は名刺には上級ウェブ解析士とは一切書いてないですし、むしろ上級ウェブ解析士を名乗ることはデメリットに感じているんで、今後も名刺に書くことは絶対にありません。個人的に、上級ウェブ解析士という肩書を名乗れば名乗るだけ自分のスキルの無さ、実績のなさをアピールしているように思えて仕方ならないぐらいです。

少なくとも私は、Web関係の人材を募集したときに「上級ウェブ解析士」であることを前面にアピールする応募者がいれば、その時点でその応募者は不採用にするし、その人と一緒に仕事をしようとは思いません。私が知りたいのはその人の実力やスキルであって、誰でも取れる低レベルの資格に頼ったアピールなど「自分にはアピールできる実績がありません」と言っているも同じで、資格をアピールすればするほどその人の実力不足を印象づけるだからです。

たまに「上級ウェブ解析士の資格保有者であることを説明すると、信用獲得までのタイムラグを縮めることができる」という話も聞きますが、私個人の考えでは「肩書に頼った信用ほど脆いものはない」と思いますし、「信用がほしければ自分の実績やスキルをわかりやすく伝え、自分の実力を獲得した数字で示すことで獲得する信用の方がより強固なラポール(信頼関係)にを築ける」と確信しています。

つまり、「肩書や資格に頼った自己アピールは自分に自信がない証拠」だと思うのです。上級ウェブ解析士っていうそれっぽい肩書を名乗れる権利に高いお金を出して、それでなんとなく不安を軽減できる気がする。これが上級ウェブ解析士が満たす本当のニーズです。

上級ウェブ解析士のなかにも素晴らしいスキルと実績をお持ちの方、実戦で使える実力を持っていらっしゃる方も大勢いると思いますが、彼ら彼女らに対する尊敬はあくまで彼ら彼女らの実績に対してであって、上級ウェブ解析士という肩書に対してではありません。

そしてそういった実力をお持ちの方は、資格保有の事実よりも他の部分で信頼を勝ち取っているし、誰の目にも明らかな数字による実績を出すこと、目に見えた数字を作ることが顧客の信頼を勝ち取る上で最も効果的であることをよく知っているはずです。

だから、資格取得に頼ろうとするのは結局自分の実力の無さにコンプレックスがある人がやることだし、講座内容があまりに杜撰で低レベルな内容の上級ウェブ解析士を取得したところで何の価値もない。

 

あなたは何のために上級ウェブ解析士を取得したいのでしょう?

ここまで、実際に上級ウェブ解析士を取得した私がリアルな感想を述べてきたのですが、あなたはなぜ上級ウェブ解析士を取得したいと思ったのでしょうか?

クライアント顧客にコンサルティングできるようになりたいから?Webマーケティングに関する知識をつけたディレクションをやりたいから?それとも転職で活かしたいからでしょうか?

これらの希望は、上級ウェブ解析士という資格をとっても叶えられません。資格保有者としてハッキリ言いますが、上級ウェブ解析士という資格を取得してもコンサルティングは出来るようになりませんし、顧客も取れないし、転職にも使えないむしろ自分のスキル不足を印象づけるだけです。

上級ウェブ解析士という資格を取ろうとしているのは、自分の実務経験のなさ、自分の実績やスキル不足に対するコンプレックスを資格で隠そうとしているからではありませんか?上級ウェブ解析士をとってもそのコンプレックスは解決しませんよ?

Web解析やWebマーケティングを学んで実務で活かしたいのなら、実務で学んで実務で活かし、実務で数字を叩き出すのが1番です。知識やノウハウが足りないなら今すぐ本屋に行くか、Amazonを開いてWebマーケティング関係の本を読み漁って、実務で実際に使ってみることをオススメします。

客観的に体系化された知識を学びたいという方も多いと思いますが、知識の体系化は初級編のウェブ解析士の内容で十分です。上級ウェブ解析士を受講内容は教科書としてはキレイですが、じゃあその内容で実務で使えるか?というと無駄が多すぎると思うんで、資格を取るより優秀な先輩について実務を学ぶのが一番成長が早いように思います。

また上級ウェブ解析士が転職に役立つか?というのもかなり微妙です。「上級ウェブ解析士っていう資格保有者なのはわかったけど、で、あなた何が出来るの?そんな実績があるの?上級ウェブ解析士なんでしょ?」という質問攻勢に答えられなかったら何の意味もないですから。

 

少なくとも私は上級ウェブ解析士を取得したメリットは何も感じていませんし、周囲で上級ウェブ解析士を取ろうとしている人がいたら全力で止めます。会社指定でこの資格合格を推奨されてるとかならともかく、上級ウェブ解析士がスキルアップにつながると考えている人は早く目を覚ましましょう。

これが上級ウェブ解析士を取得した私の嘘偽りのない意見です。